「アモルファス合金」開発者、増本先生

右から二人目が増本先生、右端は輸入元GHT社CEOドロン氏

「アモルファス合金」は昭和45年に増本健(つよし)先生が開発しました。昭和49年に「アモルファス合金」の三大特性として高強度、高耐食性、高軟磁性を発表、それ以来、世界各国が新素材として注目し、開発競争を繰り広げて来ました。しかし、三大特性の中で、実際に広く実用化された物性は軟磁性が中心でした。この実用段階では、日立金属株式会社と一緒に開発を進め、現在では世界有数のアモルファス合金の製造企業として発展しました。

実は、「アモルファス合金」は上記の三大特性以外の大きな特徴として、高い電気抵抗材料であることでした。しかし、これまで高電気抵抗を利用した実用品はありませんでした。イスラエルがこの点に着目し世界で初めて「アモルファス合金」をヒーターとしてAHT社が製品化し、床暖房の本場である北欧を初め世界各国で幅広い用途で使用されています。

「アモルファス合金」の開発者である増本先生もヒーターとして世界中で普及しつつある事実はご存じではなく大変感激されました。